第23回全国研究大会は2021年9月12日オンラインで開催されました
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発表資料(PDF)を掲載
1神山繁樹先生「学校・家庭・地域が協同・協働する学校飼育活動」.pdf
2林禎久先生「動物の飼育・ふれあいを通して心を豊かにする取組」.pdf
3中島由佳先生「第1回緊急事態宣言に伴う小学校休業と学校動物飼育への影響」.pdf
4桑原保光先生「学校における望ましい動物飼育のあり方」.pdf
桑原保光先生の発表の中でご紹介のあった文部科学省委託研究「学校における望ましい動物飼育のあり方」のURLを掲載します。
https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/06121213/001.pdf
講演と口頭発表の概要
講演:
「学校における望ましい動物飼育のあり方」~新しい動物飼育活動の考え方と飼育基準について~
桑原 保光 本会副会長(桑原動物病院どうぶつのウェルネスセンター・群馬県獣医師会会長)
学校における望ましい動物飼育を行うのにあたっては、飼う前も飼ってからも考える、飼主の責任について、動物愛護法で定められていることを守って飼育することが大切である。学校の動物飼育は意義や教育目的によって飼育方法が異なるが、考え方を統一して「少ない動物を身近において、丁寧に最後まで飼う」ということが、学校における飼育の基本であると日本獣医師会は提唱している。今、学校にいる動物たちが、正しく動物愛護や命の教育を実現するものとなるために、発達段階に応じた飼育基準について提案する。
口頭発表:
「学校・家庭・地域が協同・協働する学校飼育活動」
神山 繁樹 先生(前西東京市立保谷第二小学校校長)
飼育,栽培活動は,教育課程編成上,生命尊重教育に関わる重要な柱の1つである。本校では,第4学年の教育活動として屋外動物飼育を位置付けている。昨年の新型コロナ感染症に伴う臨時休校期間中での活動を通して,教員・保護者・地域の協同・協働意識をより高めることができた。三者連携しての生命尊重教育の充実を図る実践例を報告する。
「動物の飼育・ふれあいを通して心を豊かにする取組」
林 禎久 先生(中野区立白桜小学校校長)
本校では昨年度からモルモットの飼育を始め、生活科の授業を中心に子どもたちに動物愛護、思いやりの心の醸成を図っている。2年生の子どもが中心となってモルモットの世話を行い、2月になると1年生に引き継いでいる。1年生ではモルモットを教室に迎えるためにどのような準備をするとよいかを話し合う授業を行い、2年生ではモルモットの鳴き声の違いを基に、どのような世話をするとよいかを考える授業を行っている。
「第1回緊急事態宣言に伴う小学校休業と学校動物飼育への影響」
中島 由佳 先生(大手前大学教授)
コロナウィルスの流行に伴い第1回緊急事態宣言が発出され(2020年4月7日~5月25日),小学校はその間休校となった。そこで本研究は,休校中および再開後の動物の世話,再開後の学校動物と児童とのふれあいの状況,コロナ禍の長期化が懸念される中での動物飼育の問題点について,愛知県,群馬県,滋賀県,新潟県,福岡県をはじめとする小学校に質問票調査を行った。本大会では,2020年7月~12月に寄せられた257校の回答を元に,結果を報告・分析する。