園や学校の動物紹介・1回目

幼稚園、保育園、こども園、学校の飼育している動物をリレー式に紹介します。
初めの第1校目は八王子市立長沼小学校(瀧村博昭校長)です。

  学校の東門から入ると、すぐに飼育舎がありました。覗いてみると、きれいに掃除がしてあり動物が飼育されている気配があるものの、動物はいませんでした。校庭で遊んでいる1年生が「ウサギがいるけど、寒いので、今は玄関にいるよ。6年生が世話をしているんだ。チョコっていうんだよ」と言って「かわいいよ」と付け加えてくれました。

玄関に行ってみると暖かそうなところに二つのケージがあり、ウサギが1匹とモルモットが2匹います。今日案内してくれるのは飼育担当の石山先生と飼育委員会の3人です。ウサギの名前は「チョコ」、モルモットの名前は「クロロ」と「きなこ」です。たいへん人なつこく、抱っこしても落ち着いています。子ども達から可愛がられていることがよく分かります。

ウサギの「チョコ」は、近所の人が連れてきてくれたそうですが、「うわさによると、チョコは近くの山にいた野ウサギだったらしい」と説明してくれました。しかし飼いウサギだと思います。(野生動物を飼育することはできません。念のため。)チョコの前に飼育されていたウサギは、十年以上生きていたけれど,骨折をする大怪我をしたことがきっかけで、近くのS動物病院で手当てをした甲斐もなく死んでしまったそうです。そこへタイミング良くチョコが来たというわけでした。
 モルモットの「きなこ」と「クロロ」は、多摩動物園で生まれて長沼小学校へやってきたそうです。
 飼育委員会の子ども達がお世話をしていますが、「全校動物ふれ合い週間」をつくって、全学年の子ども達が触れ合う活動をしているとのことでした。飼育委員会のもとで、動物の抱き方や餌のあげ方などを体験するそうです。さらに、1年生と2年生の生活科の授業では、ふれ合い活動があるとのことでした。そういう訳で、校庭で遊んでいた1年生はウサギのことについて詳しいのでした。写真からも分かるように、動物たちの表情は落ち着いていて幸せそうです。
 放課後の時間はいろいろな学年の子ども達がケージを覗きに来ていました。 (文:小林道正)