動物のお世話は継続中

新型コロナの影響で学校はお休みですが,大切な動物のお世話は毎日行っています。
たとえば,

平日は,先生方が小屋やケージの清掃,水や餌を新しいものに替えています。

土日や祭日は,学校支援員の方や校長先生が登校してお世話をしています

長期休業中のシフトでお世話をしている学校もあります。3密回避に配慮することとマスクを
 つけることに気をつけて行っています。
以上のように工夫して行っている学校が多くあります。
もし学校が休業中の動物の世話についてお困りの場合は、担当の先生だけで抱え込まず、管理職の先生や地域の獣医師・保護者の方などに相談してみましょう。

   
<会員のつぶやき>

外出自粛で家にいる事が多くなり、普段はあまり一緒にいない家族と過ごす時間が長くなりました。一緒に生活する時間が長くなる程、家族の中での会話は増えましたが、些細な事でイライラしたり言い合いになったりします。そんな時に自宅で飼育している動物の存在が潤滑剤になって、居場所を作ってくれたり、逃げ場になってもらえたり、時には話を聞いてくれたりもします。まさしくこれが動物介在の役割かと改めて感じた今日この頃です。

お知らせ「動物飼育Q&A」

ウサギ舎の穴掘り対策

公社)茨城県獣医師会 あみ動物病院 林 創一

ウサギはもともと地中に穴を掘って生活する動物なので、飼育舎にトンネルを作って飼育舎の内外を行き来したり、人が近づくと穴に潜り、飼育担当の子ども達とほとんど接触できないというような問題を起こします。その対策として飼育舎の床をコンクリートにしたり、土中に割栗石を敷き詰めるなどの対策を施すとそれらを防ぐことができますが、費用の問題から土のままという所も多く、穴掘り対策に苦労している学校が多く見受けられます。

今回耐久性はあまり期待できませんが、安価な簡易法をご紹介いたします。

材料は金属板に千鳥状の切り込みを入れて押し広げ、菱形の網目状に加工したエキスパンドメタル。

1枚が畳1畳分の大きさがあり、これを床に敷き詰め穴掘りを防ぐというものです。施工例は茨城県阿見町の実穀小で3.5m×2.2m(約6畳)の部屋が二つと外の運動場という飼育舎。床は土の上にコンパネを敷いていたものの、コンパネをかじって作った隙間からトンネルを掘って隣の部屋や外の運動場へ自由に出入りしていました。

まず、コンパネを外に出して表層の土を15cm位掘り、その土の一部で穴を埋め床を平らにし、全体にエキスパンドメタルを敷き詰めました。中央の1m四方をブロックで囲い土を入れて足休め場とし、その周囲にコンパネを敷き、コンパネでエキスパンドメタルを覆えない部分には土をかぶせました。

コンパネを敷いたのはもともとそこにあったのと、土よりも掃除が楽ではないかと思ったからです。

また、トンネルに代わる寝床になるようU字構を置きました。

この学校では飼育していたウサギが2頭だったので、20168月に一部屋だけ施工し、20183月に統合により廃校になるまでの約1年半は穴を掘ることはありませんでした。またトンネルに逃げ込めなくなったので、子ども達がウサギに触れるようになったり、ウサギの目や被毛が綺麗になりました。

今回使用した材料が鉄製のため腐食は免れません。施工後1年半で廃校となったので耐久性がどのくらいあるかは分かりませんが応急処置、簡易法としては役立つものと思われます。

材料のエキスパンドメタルは近所のホームセンター、ジョイフル本田のXS321\1,880、約7kg)を使用しました。通販も可能です。https://joyfulhonda.jp/item/45107/