第25回全国学校飼育動物研究大会
「動物愛護法から学ぶ 命を預かる動物飼育」
2023年8月27日(日)12時30分~16時30分
主催:全国学校飼育動物研究会
後援:文部科学省、環境省、東京都教育委員会
公益社団法人日本獣医師会、公益社団法人東京都獣医師会、一般社団法人日本小動物獣医師会
◆シンポジウム
佐伯 潤(日本獣医師会動物福祉・愛護職域担当理事)
野村 環(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室長)
山本 悟(文部科学省初等中等教育局教育課程課学校教育官)
田村 学(國學院大學人間開発学部初等教育学科教授)
◆口頭発表
①平林 翼、關口寿也(多摩市立連光寺小学校)
『小学校における動物飼育が児童に及ぼす効果について~生活科での授業実践から~』
②星川孝平、岡本雅乃、乾 貴人、南部のどか(奈良県立山辺高等学校)
武井慶子(奈良県立高等養護学校)
『僕たちが小動物を飼育管理するということ
〜小動物のために取り組む毎日の飼育管理が自分の成長に繋がるとき〜』
③髙松美香子(公益財団法人東京動物園協会 教育普及センター)
『東京都立動物園でのモルモット介在プログラムの今とこれから』
◆日程
12:30 開会
12:35~13:30 口頭発表
13:40~15:05 シンポジウム①
15:15~16:00 シンポジウム②
16:10~16:30 意見交換
16:30 閉会
会場の様子
会開の挨拶
口頭発表 意見交換
口頭発表の概要
①平林 翼、關口寿也(多摩市立連光寺小学校)
『小学校における動物飼育が児童に及ぼす効果について~生活科での授業実践から~』
動物飼育活動のもつ教育的な効果について、第2学年の生活科の授業実践より検証を行った。校内で飼育しているウ サギとの関わりを中心に、授業を構成するまでの準備、獣医師との連携、地域・保護者との関わり、そして児童の変容等を明らかにし、今後の学校教育における飼育動物の存在意義を明らかにする。
②星川孝平、岡本雅乃、乾 貴人、南部のどか(奈良県立山辺高等学校)
武井慶子(奈良県立高等養護学校)
『僕たちが小動物を飼育管理するということ
〜小動物のために取り組む毎日の飼育管理が自分の成長に繋がるとき〜』
2022年春、奈良県立山辺高等学校に「自立支援農業科」が新設されました。自立支援農業科では、知的障害のある生徒を対象として、高等学校の教育課程が実施され、特に農業に関する探究的な学習が行われています。この学科に学び直しを希望して入学した4名の生徒が「農業クラブ」の活動として、放課後と休日に継続的に小動物と向き合う中で、動物たちから学び、どのように変化したのか、そしてどのような自立の道を歩み始めたのか発表させていただきたいと思います。
③髙松美香子(公益財団法人東京動物園協会 教育普及センター)
『東京都立動物園でのモルモット介在プログラムの今とこれから』
都立動物園では、これまで長年にわたってモルモット介在プログラムを行ってきましたが、コロナ禍の影響とともに動物福祉への配慮が一層重要な課題となったことから、現在、プログラムを大幅に見直しています。プログラムの意義や内容を再検討し、モルモットへのストレスや利用者評価方法を模索しながら、直接ふれあう体験をともなうプログラムの継続を目指して試行しています。また、教員向けのモルモット飼い方セミナーや飼い方冊子の作成、モルモットの譲渡など学校での動物飼育のサポートにも力を入れています。それら、モルモットをめぐる動物園の現状や取り組みを紹介します。
シンポジストの説明項目
佐伯 潤(日本獣医師会動物福祉・愛護職域担当理事)
『(公社)日本獣医師会の学校飼育動物支援対策<現状と今後>』
1.日本獣医師会での活動の位置づけ
2.活動の現状
3.今後の活動の方向性
野村 環(環境省自然環境局総務課動物愛護管理室長)
『学校飼育動物と動物愛護管理法』
1.動物愛護管理法のポイント
2.学校飼育動物の現状と課題
3.今後の学校飼育動物のあり方とは
山本 悟(文部科学省初等中等教育局教育課程課学校教育官)
1.学校における学校飼育について
2.各都道府県・指定都市等の取組事例
主に管理や繁殖、施設や環境に関する取組
主に休日や長期休業中の世話に関する取組
田村 学(國學院大學人間開発学部初等教育学科教授)
『資質・能力の育成に向けた主体的・対話的で深い学びと動物飼育』
1.教育課程の基準の改訂
2.主体的・対話的で深い学び
3.生活科で学ぶ子どもの姿
4.飼育活動に期待する